ハチミツは低カロリーか?(執筆者:管理栄養士・体育学修士 河谷彰子氏)

河谷彰子タイトル104

“ハチミツは身体に良いんでしょ?”1
“ハチミツならダイエットに良いんでしょ?”
と時々質問されます。どうなんでしょう?

100g当たりのエネルギーは確かに低いけど…

1
100g当たりのエネルギー量は、黒砂糖・上白糖よりハチミツの方が低いです。しかし水分量に大きな違いがあるため、重量当たりで比べるのは不公平な気がします。
大さじ1当たりを比較すると…
1
ハチミツの方が砂糖よりエネルギー量が多くなります!水分量が異なるため、大さじ1当たりの重量も異なります。
毎朝、食パンの上に大さじ1のハチミツを塗ったり、ヨーグルトにかけるという方で、中性脂肪が高い・ダイエットをしたいという方は、その習慣を見直した方が良さそうですね。

含まれている糖分の違い

ハチミツは花の蜜(ショ糖)を働きバチが集め、唾液の1
酵素で分解したものです。
一度に集められる蜜量は約0.5g。半分以上が水分です。

ちなみに働きバチが蜜を集める期間は約2週間なので、一生に1匹が集める蜜は約10gです。
巣に蓄える際、口から少しずつ糸のように引き伸ばしながら出し、巣箱の暖かい空気の中で約10~20分かけて貯蔵準備をする事で水分量が約40%になります。さらに、巣ではハチミツの羽ばたきによってハチミツが乾燥していき、3日後に水分量が約20%になります。完成したハチミツ入りの巣穴は蜜蝋で蓋がされ、何年も一定の品質を保つ事ができます。1匹のミツバチが集めた花蜜10gは約4~6gのハチミツにります。大さじ1杯は約4匹のミツバチのお陰という事になりますね。
花の種類により、ハチミツの色・香り・味が異なる事は皆さんもご存知でしょう。レンゲやアカシア等、手軽に購入できる物から、マヌカハニーのような非常に高額な物までありますよね。また、1種類の花の蜜をハチミツにした“単価蜜”から、何種類かの花の蜜を集めたハチミツ“百花蜜”があります。

余談ですが、ぶどう糖を多く含む物は結晶化しやすく、果糖を多く含む物は結晶化1
しにくいそうです。
現在、我が家には右の2種類のハワイ土産のハチミツがあります。
左はアボカド・マンゴー・リリコイ・ライチの花の蜜(つまり百花蜜)、右はハワイ島の火山付近に咲くLEHUAという赤い花の蜜(つまり単価蜜)のハチミツです。色が違いますね。

メープルシロップは、カエデの樹液(メープルウォーター)を煮詰めた物です。40ℓの樹液が1ℓに煮詰められてメープルシロップになります。1本の木から1シーズン(2~4月)で約40~80ℓが出てくるそうです。ハチミツより水分量が多く、炭水化物量(糖分量)が少ないため、サラッとしているんでしょうね。しかし、独特の香りがある影響か甘味を強く感じるような気がします。
ちなみにハチミツは常温保存可能ですが、メープルシロップは冷蔵保存です。

甘味度の違い

ハチミツ・メープルシロップに含まれている糖分には違いがありま1
す。また、糖分によって甘味度が異なります。
砂糖の主成分であるショ糖の甘味度を1とし、その他の糖類の甘味度を数値化したのが右表です。
砂糖より甘く感じるのは果糖ですが、ハチミツが甘さを砂糖より強く感じるのは、果糖が含まれている事もあるのでしょう。
果糖はぶどう糖より血糖値の上昇が緩やかで血糖値が上がりにくいとされていますが、だからと言って、良いとは言えません。
体内に入った果糖の内、約10%はぶどう糖になり血糖値を上げますが、約90%はそのまま吸収され肝臓で代謝され、とりすぎれば中性脂肪になります。
そのため、いくらハチミツが良いと言っても、どれだけ食べても良いわけではなく、内臓脂肪を減らしたい・血液中の中性脂肪を減らしたい・すでに脂肪肝と言われているという方にとってはハチミツのとり過ぎはやはり問題があります。(果物も同様)ハチミツは甘味を強く感じるから、砂糖の代わりに少量でも甘さを感じられる甘味料として使うという程度です。

私は手羽元の照り焼きを砂糖の代わりに我が家にあるLEHUAのハチミツで作りました。

<材料>
手羽元 10本
醤油 大さじ2
ハチミツ 大さじ1弱
オリーブオイル 小さじ1
<作り方>
1.テフロン加工のフライパンに手羽元を置き、蓋をして火を通す。(途中で、ひっくり返す。)
2.手羽元の中まで火が通ったら、醤油+ハチミツ+オリーブオイルを混ぜたタレを1に入れ絡め、再び蓋をして煮る。


オリーブオイルは、タレが焦げ付かないようにするために入れているので、少量でOK。
お好みで、タレにすりおろしニンニクを入れても美味しいです。

栗の季節ですが、この城川ファクトリーでは、和栗とはちみつの1
ちっちゃい「ようかん」という商品を販売しております。(1個55g)
原材料には、あんこではなく、和栗を使用し、愛媛県産のハチミツ(みかんを含む百花蜜)を使用しています。
普通の羊羹とは異なる、ハチミツの甘味と、何より和栗の風味を感じる事ができる、上品な和菓子です。
http://www.shirokawa.jp/webstore/products/list.php?category_id=27
こちらの栗商品は、誰にプレゼントしても喜んでいただけます。栗きんとん・栗のお饅頭・ブランデー漬け…どれも絶品ですよ。

 


◆執筆者:河谷彰子氏

管理栄養士
(公財)日本ラグビーフットボール協会 セブンズ  アカデミー栄養アドバイザー
慶応義塾大学非常勤講師

日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻、筑波大学大学院で体育研究科コーチ学を専攻後、運動指導及び栄養カウンセリング、食サービスの提案を行う、ジュニアユースからトップチームまでのJリーグ選手やラグビー選手への栄養アドバイスを行う。

URL:http://www.kouenirai.com/profile/2448.htm

コメントは受け付けていません。