見た目や匂いで分からないからこそ気を付けたい食中毒について(執筆者:管理栄養士・体育学修士 河谷彰子氏)

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今年4/20までの腸管出血性大腸炎O-157の感染患者は126人で、昨年同時期1
67人の2倍だそうです。(国立感染症研究所集計。)
匂いや見た目では判断しにくいからこそ、知っておきたい食中毒についてお話し致します。

 

 

6~9月は細菌性の食中毒が多い。

下記の表をご覧のとおり、今の時期は細菌性の食中毒が起こりやすい時期とも言えます。
食べものが腐っていれば、匂いや見た目で分かる事もありますが、食中毒の原因である物質は見た目も匂いもわかりません。だからこそ、予防のコツを知っておきたいところです。
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カレーは作ったた次の日が美味しいかもしれないけど…

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食中毒予防するために、食べる前の加熱調理は大切ですが、中には加熱しても死滅しない物もあります。
こんなちょっとした行動をしていませんか?( )内の食中毒原因物質の増殖が心配です。
  ・手に傷がある時に、おにぎりやサンドイッチを作る。(黄色ブドウ球菌)
     ⇒ゴム手袋を使用して料理しましょう。
  ・カレー等の煮込み料理を作って、コンロの上に置きっぱなしになっている。3
(ウェルシュ菌)
     ⇒作ったらすぐに小分けにして、冷蔵庫に保存しましょう。
  ・ゆで卵を朝に作って、室温に放置して時間が経ってから食べる。
(サルモネラ菌)
     ⇒再度茹でてから食べましょう。3
  ・卵をまとめ買いをして、卵ラック以外の所に保存する。(サルモネラ菌)
     ⇒卵が卵ラックに入りきらない場合は、ビニール袋に入れたまま
        冷蔵庫に入れておく。
  ・生の肉や魚をまな板で切った後に、生野菜を切って生のまま食べる。
(サルモネラ・腸炎ビブリオ・O-157・ノロウイルス)
     ⇒生の肉や魚を切った後は、熱湯をかけて洗う。 まな板は肉用と野菜用に3
        分ける。
  ・肉や魚をビニールに入れなかったため、買い物のビニール袋内で、肉汁が
    他の食材につく。(サルモネラ・腸炎ビブリオ・O-157・ノロウイルス)
     ⇒肉や魚介類は小さなビニール袋に入れて持って帰る。

その他にも、付け爪を付けたままの料理は指先に色々なばい菌が繁殖している3
可能性があるので心配です。
色々な方と料理の話をしていると、習慣的にやっているちょっとした事に“今まで食中毒にならなくて良かったですね…”と、ビックリ・ドッキリする事があります。

 

 

つけない・増やさない・やっつける

食中毒予防の3原則は“つけない・増やさない・やっつける”です。
  ・料理をする前・料理の途中で生鮮食品を取り扱う前後・食事前・残った料理を取り扱う前の手洗い
  ・ストックしている食品の保存温度の管理
  ・料理によっては保存食材を食べる前に再度加熱する。
これらの事が基本的に大切となります。

まな板にカビは生えていませんか?3
冷蔵庫の中は定期的に除菌していますか?
パッキンにカビは生えていませんか?
持ち歩いている水筒は毎回パッキンを外して洗っていますか?

今度の休日に、冷蔵庫の中をお掃除してみませんか?

 

 

 


◆執筆者:河谷彰子氏

管理栄養士
(公財)日本ラグビーフットボール協会 セブンズ  アカデミー栄養アドバイザー
慶応義塾大学非常勤講師

日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻、筑波大学大学院で体育研究科コーチ学を専攻後、運動指導及び栄養カウンセリング、食サービスの提案を行う、ジュニアユースからトップチームまでのJリーグ選手やラグビー選手への栄養アドバイスを行う。

URL:http://www.kouenirai.com/profile/2448.htm

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