腸から元気!(執筆者:管理栄養士・体育学修士 河谷彰子氏)
”便秘なので乳酸菌飲料を飲んでいます。”と教えてくださる方がいらっしゃいますが”その前にやっておきたい事があるのではないか?”と思う事があります。
というのも乳酸菌飲料には、甘い商品が多く、中性脂肪や血糖値を上げてしまう原因になり兼ねないですし、ダイエットをしたいという方には要注意の食品と言えるからです。
腸内環境を整えて、快腸生活してみませんか?
おならが臭い!!それは悪玉菌が増えているからかも?
腸内には1000種類以上の腸内細菌が1000兆ほどいます。
善玉菌・悪玉菌・日和見菌とあり、健康だと善玉菌20%・悪玉菌10%ほどが腸内にいます。
(日和見菌は善玉菌が多いと良い働きをし、悪玉菌が多いと悪さをします。)
腸内細菌のバランスは、食べた物と密接な関連があります。
たんぱく質や脂(油)のとり過ぎは悪玉菌の増殖につながり、おならが臭くなる原因となります。
夕食のおかず量(特に肉類)は多くないですか?
揚げ物の頻度は高くないですか?
野菜の食物繊維が善玉菌を増やす。
野菜たっぷりの食生活だと善玉菌の割合が多くなり、おならは臭くありません。
野菜の食物繊維は便秘解消・ダイエット効果・血中コレステロール低下作用がありましたよね。
(https://www.shirokawa.jp/column/kawatani_akiko/101/)
便秘になると、腸内のウンチが餌となり悪玉菌が増加してしまいます。
だから便秘の時のウンチはさらに臭いんですね。。。
悪玉菌から発生した硫化水素やアンモニアは腸壁から吸収され、肌あれの原因にもなってしまいます。
今日の夕食に、野菜たっぷりのお魚入りの鍋料理なんていかがですか?
乳酸菌飲料の前に、やっておきたい事は見つかりましたか?
乳酸菌飲料は乳製品の適量である250~400g/日を目安に、乳酸菌飲料よりヨーグルトをその一部として食べる方が賢明と言えそうです。
さらに、便秘対策のためにおなか周りの筋肉を刺激する運動も、腸内環境を整えるためにも大切な習慣ですよ。
肉を減らして野菜を増やします?乳酸菌飲料はヨーグルトにしておきます?
お散歩します?
◆執筆者:河谷彰子氏
管理栄養士
(公財)日本ラグビーフットボール協会 セブンズ アカデミー栄養アドバイザー
慶応義塾大学非常勤講師
日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻、筑波大学大学院で体育研究科コーチ学を専攻後、運動指導及び栄養カウンセリング、食サービスの提案を行う、ジュニアユースからトップチームまでのJリーグ選手やラグビー選手への栄養アドバイスを行う。