今、勝浦が熱い

関東の梅雨入りは6/6。そして梅雨明けは6/27…短すぎました。
平年と比べると梅雨の期間が3週間程短いようです。
気温が急に高くなって、１日に何回〝暑い…〟とマスクの中で呟いていることか…。
そんな中、私の第２の故郷〝千葉県勝浦市〟が最近注目されています。
1906年の観測開始以降、一度も35℃以上になっていないのだそうです。
ある日の最高気温が避暑地として有名な軽井沢より低いとニュースで取り上げられていました。
今、勝浦が熱い！理由は涼しいからなのです。

・何故涼しいの？

　千葉県の勝浦市にあった〝タラソセラピーセンター〟で９年間仕事をしていました。
そういえば日中に暑くなっても、陽が沈むと涼しくなり、毎日気温がリセットされていたのを思い出します。夜に車で内房から外房へ移動すると、山の中を通っていきながら気温が下がっていくのがわかります。

海水温は、気温より約１～2か月遅れて変化するそうです。
気温が高くなりたての今の時期の海水温は低く、秋になって涼しくなってきた頃の海水温は温かいです。
理由は地面に比べて海水の方が温かくなりにくく、冷めにくいためです。そのため夏は涼しく、冬はそれほど寒くなりません。
さらに勝浦の海は、沖に出るとすぐ深くなるため、水温の低い海底の海水と表面の温かい海水の循環がおこり、さらに気温が涼しくなるのでしょう。
7/3現在の海水温は19℃台です。
日中に陸地の気温が上がっても、海上の気温は海水温が低いため、高くならず昼と夜で換気され、陸地の温度が内陸と違って上がらないのが海沿いの気候の特徴です（海洋性気候）。しかも海上の空気は綺麗なため、海沿いの地域は内陸に比べ塵も少なく空気が綺麗です。
涼しくて、空気も綺麗だなんて最高の場所ですよね。

・食事も美味しい。

　勝浦で仕事をしていた当時は休みなく働いていたため、一度も海で遊んだことがありませんでした。フリーになってしばらくした10年程前から、年数回ですが、SUP（スタンドアップパドル）を友人に誘われて楽しむようになりました。初めて見た時は〝一寸法師みたい…〟なんて思っていましたが、やってみるとなかなか体幹を使う良い運動だと知りました。

勝浦の海水の透明度が高く、天気が良いと空の青さが海に映り、日本である事を忘れます。波が穏やかだとさらに透明度は増し、水深２m以上の場所でも海底の海藻や泳いでいる魚を見る事が出来ます。
少し沖に出ると、少し海水の色が黒い部分があり、黒潮だと友人が教えてくれました。『あれに乗っちゃったら、戻ってこれないですからね～。』と脅されます。

　勝浦と言えば魚！春は初ガツオ・夏は伊勢海老・サザエ・アワビ・秋は戻りガツオ、冬は金目鯛・カジキと年中美味しいお魚が味わえます。
お刺身・煮魚・天ぷら・焼き魚…どれも美味しく、いつも何を食べようか迷ってしまいますが、私は写真の海鮮丼を選ぶことが多いです。（私は勝手に宝石丼と呼んでいます。）
勝浦へ行ったら、是非お魚を食べていただきたいです。
勝浦には有名な地酒もあるのですよ～。

快適な気候である上に、美味しい空気＋綺麗な景色とSUP＋美味しいお料理＋地元の友人との楽しい会話。これ以上に楽しい休日はありません。
さらに、千葉県の楽しみ方として私のお勧めは、地元野菜を楽しむことです。
帰り道、アクアラインへ行く途中に、地元食材が安く売られているお店があり、ここで買い物をして休日を締めくくります。そして自宅で料理をして、千葉の余韻を楽しんでいます。
今、話題の勝浦へ是非！！！勝浦には、まだまだここには書ききれないほど、自然に溢れていますよ。

ちなみに、6/22～25に女子15人制TIDユースチームが勝浦で合宿を行ないました。地元の方々に大変、お世話になりました。美味しいお食事をありがとうございました！（合宿の模様：
https://www.rugby-japan.jp/news/51373)
　今年の秋、サクラセブンズ（7人制の女子代表）はドバイで、サクラフィフティーン（15人制女子代表）はニュージーランドにてワールドカップが控えております。応援のほど、よろしくお願い致します。

◆執筆者：河谷彰子氏
管理栄養士
(公財)日本ラグビーフットボール協会セブンズ女子代表栄養アドバイザー・サクラフィフティーン女子代表栄養アドバイザー・アカデミー（男女）栄養アドバイザー
慶応義塾大学非常勤講師・上智大学非常勤講師
日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻、筑波大学大学院で体育研究科コーチ学を専攻後、運動指導及び栄養カウンセリング、食サービスの提案を行う、ジュニアユースからトップチームまでのJリーグ選手やラグビー選手への栄養アドバイスを行う。
URL：http://www.kouenirai.com/profile/2448.htm