野菜はタワシ (執筆者:管理栄養士・体育学修士 河谷彰子氏)
	『野菜ジュースは筋違い』
	健康にこんなに関心が高まっているのに、日本人は野菜不足。
	
	平成23年国民健康・栄養調査の結果(右表)では、
	必要とされる350g以上の野菜量は年代別・性別共、不足している事が分かります。
	そして、
	野菜:各種ビタミン・食物繊維をとる事が出来る。
	野菜ジュース:各種ビタミンをとる事が出来る。
	つまり野菜と野菜ジュースは同じではありません。
	毎食に約120gの野菜を食べる事が目安となります。
	野菜100gの目安
	
生野菜なら、両手一杯分
	茹でてカサが少なくなった野菜(例:ほうれん草のおひたし)なら
	片手一杯分
	食物繊維には水に溶けない不溶性のものと水に溶ける水溶性があります。
	 
	便の内訳
- 水分60%
 - 腸壁死骸15~20%
 - 細菌類の死骸10~15%
 - 5~15%が食べ物のカス
 
食べ物のカスって少ないですね。
不溶性の食物繊維
	は腸の壁をタワシとなってゴシゴシこすってくれます。
	野菜ジュースには、この不溶性食物繊維がとても少ないのです。
	最近では、野菜から食べるとダイエット効果があると話題ですが、
	リグニンの効果とも言えますが、基本的に野菜は低エネルギーの食品である事、
	そして噛む事が食欲を満たしてくれるので、
	食事量(エネルギー量)を抑える事が出来る事につながるためと考えられます。
やはり野菜ジュースより野菜そのものを食べた方が良いという事です。
	生でも火が通ったものでも、どちらでもOK。
	まずは、具だくさん味噌汁から始めてみませんか?
	 
◆執筆者:河谷彰子氏
	管理栄養士
	(公財)日本ラグビーフットボール協会 セブンズ  アカデミー栄養アドバイザー
	慶応義塾大学非常勤講師
日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻、筑波大学大学院で体育研究科コーチ学を専攻後、運動指導及び栄養カウンセリング、食サービスの提案を行う、ジュニアユースからトップチームまでのJリーグ選手やラグビー選手への栄養アドバイスを行う。




