自分にあったダイエット方法を見つけよう!(執筆者:管理栄養士・体育学修士 河谷彰子氏)

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新年度を迎えて、生活リズムが変化すると共に、体調に変化はないですか?1
また今年の初めに立てた抱負は実行していますか?
ダイエットをしたいと考えていらっしゃる方は、順調に体重・体脂肪率は減少していますか?
なんか減らないな~と思ったら、以下の点について見直してみませんか?

 

あの時のあの体重に戻りたいなら、今と比較してかけ離れてしまった習慣を修正する。

こんなコメントをよく耳にします。
“昔はどんなに食べても太らなかったのに~。体重が増えたのは、年のせいだね”
どうやら、年のせいだから体重増加はやむを得ないと感じている様子です。
でも、そうかな?と感じます。

たしかに老化により筋肉量は落ちやすくはなります。
しかし日常生活での活動量を運動によって筋肉量をなるべく減らさないように
する事で、筋肉量を維持する事はできます。

老化による筋肉量減少以上に、生活習慣の中で筋肉量が減少する要因は
ないでしょうか?2
営業で外回りが多かったのが、内勤になり歩く量が減った。
電車通勤だったのが、車通勤になった。
スポーツクラブに行っていたが、行く暇がなく止めてしまった。 等。

 

食事面でも変化はないでしょうか?
昔はお菓子を食べる習慣がなかったが、子供と一緒にお菓子を食べている。
昔はお酒やつまみは食べていなかった。 等

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大きく変化してしまった生活習慣を見直してみると、体重増加した原因が分かってくるのでは?と感じます。
分かってはいるけれど改善できない事ってありますよね。そういう時は、日常生活に支障のない程度の運動や食事の改善を試みてはいかがでしょうか?
今より約-500kcal/日の運動or食事で、計算上は-2kg減少するんでしたよね。
https://www.shirokawa.jp/column/kawatani_akiko/712/参照)

 

ダイエット方法をBMIと体脂肪から探る。

痩せる必要がない方がダイエットをしているケースやダイエットの方法が間違って
いるのではないかと感じる事があります。
最近では体脂肪を測定できる体重計をお持ちの方も多いですが、
体脂肪率とBMI(体格指数)からご自分にあったダイエット方法を客観的に分析してみましょう。

 

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適正な体脂肪率:男性15~20% (25%以上は肥満と判定)

女性20~25% (30%以上は肥満と判定)

適正なBMI:男女とも22

(25以上は肥満・18.5未満は痩せと判定)

(BMIについての基準値は、男女で近々変わる可能性あり。)

BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

① 筋肉量が多い。
    ⇒ダイエットの必要はない。アスリートに多い。
        筋肉量が多いため、基礎代謝量が高いため痩せやすい。
②③ 筋肉量が少ない。 
    ⇒運動習慣が少ない方に多い。
        筋肉量を増加(筋トレ等)させ、体脂肪率を下げると良い。
④脂肪量が多い。
    ⇒食事を優先しつつ、運動を併用するダイエットがお勧め。
        ウォーキング等の持久的な運動で消費量を増加させると良い。

運動をした方が良いのか、食事面を見直したほうが良いのか。
どちらの方が長続きしやすいのか?
頑張らないと出来ない生活習慣は長続きしないですよ。
ご自分にあったダイエット方法を見つける事は出来ましたか?

そもそも、何故ダイエットをしたいのでしょう?
あの洋服を着たい・健康診断の血液状態を改善したい・結婚式に出席するときには素敵な姿で!
等明確なダイエットの目標があった方が良いですね。

 


◆執筆者:河谷彰子氏

管理栄養士
(公財)日本ラグビーフットボール協会 セブンズ  アカデミー栄養アドバイザー
慶応義塾大学非常勤講師

日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻、筑波大学大学院で体育研究科コーチ学を専攻後、運動指導及び栄養カウンセリング、食サービスの提案を行う、ジュニアユースからトップチームまでのJリーグ選手やラグビー選手への栄養アドバイスを行う。

URL:http://www.kouenirai.com/profile/2448.htm