沖縄の食
どこかへ出かけると、その地域ならではの料理や食材を見学し、ワクワクします。
そして、その土地ならではの食材をお土産にして、自宅で作ってみたくなります。
右の写真は、8月の沖縄滞在中に購入+頂き物の一部です。ずっしりとした食材が多いですが、ワクワクした気持ちが手伝って、帰りの荷物の重さを感じさせませんでした。
・初めて見た“モーウィ”
オレンジ色っぽくて、少しひび割れのように茶色が混ざっている野菜“モーウィ”(写真 右)。
長さは写真をご覧の通り、パイナップルの果実部分と同じくらいの大きさです。(1本¥130)
冬瓜(沖縄ではシブイと呼ぶ)の隣に売っていたので、野菜だという事は想像できたのですが、どのようにして食べるのか、見た目からは全く想像できませんでした。
そこで、丁度商品を並べている生産者の方がいらっしゃったので色々と質問をしてみました。
・冬瓜と違って、長い事(冬まで)日持ちする瓜ではない。
・皮は硬いので、剥いてから調理すると良い。種も(スプーンで)取る。
・和え物の場合、ツナが一番のお勧めらしい。
・冬瓜のように、煮物にしても美味しい。
見た事のない野菜だったのと、簡単に料理できるようだったので、1本購入してみました。
・減塩料理“モーウィのツナ和え””
材料
・モーウィ 1/2本
・ツナ缶(水煮缶) 1缶70g
・塩(塩もみ用)
・シークヮーサー果汁 3個分
作り方
1.モーウィの皮を剥き、種の部分をスプーンで取り除く。
いちょう切りにし、塩で揉み、15分ほど置く。
2.1を水洗いし、水気を切る。
3.ザルを使い、シークァーサーを絞り、2と和える。
4.さらにツナ缶を軽く汁を切り、和える。お好みで七味をかける。
琉球料理は、減塩の料理が多い事は、耳にしていましたが、この料理の塩分量は、全体で缶詰1巻分に含まれている塩分量0.3g(汁を切るので、それ以下)+塩もみ後の塩分量となります。
塩もみ後の塩分量は、使用する塩分や水洗い回数や絞り方によって、残る塩分量が異なりますが、使用した塩分の1/2量もしくは、それ以下の量になります。
例えば、200gのモーゥイに対して1%の塩分なら2gを使用する事になります。水洗い後は1g以下ということになります。
シークヮーサーの酸味で、醤油不使用で、しっかり味がつき、塩分を含む調味料を加えなくても美味しくいただけます。さらに、七味唐辛子をかければ、塩味の足しになります。モーゥイの代わりに冬瓜、シークヮーサーの代わりにレモンや柚子でも美味しく頂けるでしょう。
瓜系の食材は、水分が非常に多く、さらにカリウムやビタミンCを多く含みます。
カリウムには、高血圧予防や筋肉の収縮をスムーズにする働きがあります。一方、不足すると、高血圧症やむくみの原因や、筋肉の痙攣が起こりやすくなります。(生野菜もカリウムを多く含みます。)
腎機能に問題があり、担当医よりカリウム制限を指示されている場合は、医師の指示に従いましょう。
モーウィが大きいため、私は冬瓜のようにカツオだしに少量の醤油+塩(色を濃くしたくなかった為)で煮物にもしました。
・ぶどうのような味“島バナナ”
スーパーで通常見かける海外産のバナナに比べて、半分位の長さの“島バナナ”。(1房8本¥550)
販売している際は、どれも緑色で、購入後の追熟が必要です。
1週間ほど経つと、皮が黄色になり、シュガースポット(茶色いポツポツ)が出てくると食べごろです。
味は、通常のバナナより、ねっとりしていて、味は濃厚、少し酸味があります。デラウェア(ぶどう)のような味だと私は感じました。
通常のバナナに比べ、生産量も少なく日持ちもしないため、高めですが、見かけたら是非試していただきたいフルーツです。私は、数本はそのまま食べましたが、残りの数本は、皮を剥いてラップをして冷凍保存しました(長く楽しみたくて…)。
・熟しても皮が緑の“キーツマンゴ―”
私が子供の頃は、沖縄と言えば“パイナップル!”という印象ですが、最近では、マンゴーも非常に人気が高いようです。
私が訪れた市場では、アップルマンゴー・ちびアップルマンゴー・キーツマンゴ―が販売されていました。マンゴー好きな私としては、どれもワクワクする食材ですが、普段あまり目にしないキーツマンゴーを購入しました。贈答品用に、箱に入った物はやはり高価(2個¥3,000~)ですが、そうでない物は、手軽な価格でした。
バナナと同様、追熟が大切で、購入時は緑でしたが、食べごろになると枝がついている側が少し黄色がかってきて、実が少し柔らかくなります。
キーツマンゴーはアップルマンゴーより約1.5倍大きく、味は甘く濃厚です。
キーツマンゴーの旬は8~9月なので、沖縄へ行かれる際には、島バナナに続き、是非試していただきたいフルーツです。
皆さんは、今年の夏に、どんなワクワク食材に出会いましたか?