料理を楽しんでいますか? Part2


 新型コロナの感染対策・いつも以上の熱中症対策・リモートワーク・新しい生活様式…今年は、慣れない事が多すぎます。
 先が見えない不安はありますが、日々を楽しく過ごすために食事は1日に1回はテンションの上がる料理を食べよう!と心がけるようになりました。私の場合、海鮮丼が大好きなので、朝から海鮮丼という日が増えました。
 皆さんにとって、テンションが上がる料理って、何ですか?
 今回は、最近作った料理で想像を超えて美味しかったテンションが上がった料理をご紹介致します。

・鶏肉のおろし黒酢煮
 材料
 ・鶏モモ肉 1枚
 ・大根おろし 大根10㎝分
 ・油 少々
 ・醤油 大さじ3
 ・みりん 大さじ3
 黒酢 大さじ3
 ・葉ネギ・胡麻 お好みで

 作り方
 1.鶏肉を一口大に切り、フライパンに油を敷き、中火でソテーする。
 2.鶏肉に火が通ったら、大根おろし・醤油・みりん・黒酢を1に加え、約3分煮る。
 3.お好みで、葉ネギや胡麻を散らして出来上がり。

 出汁を使っていないのに、こんなにも美味しいか!と驚いてしまった料理です。水を使わず、大根の水分で煮ているので、煮汁も残さず食べたくなります。私は、残った煮汁はご飯にかけていただきました。
 使用した黒酢は中国の香醋(こうず)というもち米を原料としたものを使用しました。
 黒酢の香りと、程よい酸味と旨味が食欲をそそります。

・牛乳を使って、トマトクリームパスタhttps://www.youtube.com/watch?v=dGojmG75hnI
 材料
 ・パスタ 一人分
 ・ニンニクみじん切り 1かけ
 ・オリーブオイル 大さじ1
 ・バター 10g
 ・トマト缶 100g
 ・牛乳 100ml
 塩昆布 大さじ1
 ・ブラックペッパー 適量
 ・パセリ お好みで
 ・塩 適量
 作り方
 1.フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて、弱火でじっくりと香りを移す。
 2.沸騰したお湯の中に塩を入れてパスタゆでる。(ゆで時間は表示より1分短く)
 3.1のニンニクの香りがしてきたら、フライパンにトマト缶・牛乳・塩昆布を加えて弱火で煮詰める。
 4.2のパスタ・バター・ブラックペッパーを3に入れて混ぜ合わせる。
 5.お皿に盛り付けたら、仕上げにブラックペッパーとお好みでパセリをトッピングする。(私は、葉ネギをトッピングしました。)

 牛乳を使った意外なレシピはないかなと探していたところ、このレシピをYouTubeで見つけました。
 作ってみたところ、塩昆布の旨味が絶妙な隠し味になっていて、なんて美味しい事!と驚いてしまいました。
 また、パスタソースをトマト缶1缶分使って作っておき、夜は写真のパスタ、朝はこのトマトソースにツナ・チーズを加えてリゾットにしました。リゾットも美味しかったですよ。

 右の写真は、友人から頂いた鹿肉を料理したソーセージとステーキです。
 鹿肉を今まで食べたことがないので、味の特徴が全く分からず、どう料理したら美味しいのかが全く分からず非常に困りました。そのため、鹿肉の味の特徴・料理のアレンジ方法・家で簡単に作る事ができるソーセージの作り方・ステーキの美味しい焼き方・ステーキソースの作り方等をキーワードにインターネットで調べました。
 ソーセージは、鹿肉に塩こうじを塗して一晩冷蔵庫保存し、フードプロセッサーで肉をミンチにし、タイム・バジル等のフレッシュハーブ・黒コショウを混ぜ、ラップでソーセージ状に包んだ後に蒸し、その後表面に焼き色を付けるためにソテーしました。

 ステーキは、塩こうじを塗して一晩置いた後、包丁の背で肉を軽く叩き、塩コショウ(塩は少量)とローズマリーをパラパラとし、少量のおろしニンニクの香りをピーナッツオイルに移してからソテーしました。
 ソースは、出てきた肉汁にロンドンで購入したウスターソース“LEA & PERRINS”を隠し味に、プラス少量の発酵バターを加えました。ステーキの下にソースを敷き、ステーキの上にフランスで購入したゲランドの塩“Fleur de sel”をほんの少量パラパラとしました。お家にいながら、口の中で世界旅行をした気分でした。

 忙しい朝は、卵かけご飯にすることが多いですが、最近アレンジを加えて楽しんでいます。
 ご飯に青ネギ+鰹節を混ぜる等、ご飯に色々なものを混ぜるのですが、最近これは!と思った組み合わせは、チーズ+鰹節+ひじきふりかけです。カルシウムが強化されるという栄養的な面もありますが、旨味の面でも美味しい組み合わせです。
卵かけご飯専用という出汁入りの醤油がありますが、ご飯に旨味成分を加えれば、醤油は特別でなくても美味しいのではないかと思って試したら大正解でした。
 手のかかる料理から、手のかからない料理と色々ありますが、料理・食事を楽しんでいますか~?
 以前のコラム“料理を楽しんでいますか?”にも私が楽しんでいる様子が垣間見る事ができます。 (https://www.shirokawa.jp/column/kawatani_akiko/2404/

 

 

◆執筆者:河谷彰子氏
管理栄養士
(公財)日本ラグビーフットボール協会 セブンズ女子代表栄養アドバイザー・サクラフィフティーン女子代表栄養アドバイザー・アカデミー(男女)栄養アドバイザー
湘南ベルマーレ育成 栄養アドバイザー
慶応義塾大学非常勤講師・上智大学非常勤講師
日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻、筑波大学大学院で体育研究科コーチ学を専攻後、運動指導及び栄養カウンセリング、食サービスの提案を行う、ジュニアユースからトップチームまでのJリーグ選手やラグビー選手への栄養アドバイスを行う。
URL:http://www.kouenirai.com/profile/2448.htm