パクチーは遺伝子レベルで嫌いと感じている?
皆さんは、パクチーはお好きですか?私は育てたこともあるくらい大好きです。
パクチー(タイ語)・コリアンダー(英語)・香草(チャンチァイ)(中国)…国によって呼ばれ方は異なりますよね。
チリソースをかけた唐揚げに、トムヤンクンに、フォーガーに、パッタイにザクザクと切ったパクチーをどさっと乗せるのが好きです。
・パクチーの香りを石鹸のような臭いと感じる方は、遺伝子レベルで嫌いな可能性あり!
パクチーが嫌いな理由の1つに〝食べ慣れていないから。〟〝カメムシみたいな臭いが耐えられない。〟という理由もあるでしょう。
パクチーの和名は“カメムシ草”です。確かにカメムシのあの臭いがしますよね。
臭いの成分は、両者に“E-2ヘキセナール”という共通点があるため、同じ臭いがするのですね。(苗が成長すると、徐々に少なくなる。)
さらに、パクチーの香りについて調べてみると、興味深い情報を見つけました。
ヒトが持つ臭覚受容体遺伝子の11番目の染色体上にある〝OR6A2遺伝子〟に異変がある場合、パクチーの香り成分である〝アルデヒド〟に対して、敏感になるそうです。そして、パクチーの臭いを“石鹸のような匂い”と感じるのだそうです。そうすると、“パクチーは、石鹸のように、食べられないもの”と認識するそうなのです。
このように〝OR6A2遺伝子〟に異変がある場合、シナモンも苦手な事が多いそうです。
“好き嫌いは人前で食べられる位ならOK!”と常々ジュニアアスリートに伝えている私ですが、遺伝子レベルで嫌いと感じているなら、克服するのは難しいよね~と感じた情報でした。
・パクチーは緑黄色野菜であり、カルシウム・ビタミンCも多い。
含まれている栄養素を緑黄色野菜の葉野菜と比べてみました。
パクチーはセリ科の植物ですが、セリよりカルシウムが約3倍、ビタミンCは約2倍多いですね。
パクチーは香りあってこそ、美味しいと思っている私にとっては、新鮮な状態で食べたいのですが、香りが苦手という方の場合は、火を通すと香りが飛ぶので、食べやすくなるでしょう。
乾燥パクチーもあり、料理の彩りとして使用されることもありますが、香りは全く感じられません。(私にとっては、乾燥パセリと何ら変わりがない食材です。)
天然のサプリメントとも言われる小松菜の旬は11~3月。パクチーの旬は3~6月。
パクチーがお好きな方であれば、薬味のようにちょこんとパクチーを料理に使うのではなく、ドサッとサラダや炒め物に使ってみるのも良さそうですね。
我が家では、先日沢山のパクチーを購入したため、上記の写真のように、コップに水を入れて冷蔵庫で保存しています。
購入してから1週間ほど経ちますが、新鮮な状態をキープしていますよ。
ちなみに、パクチー・ピーナッツ(松の実でもOK)・オリーブオイル・ナンプラーをミキサーにかけただけのパクチーペーストをチキンソテーに絡めても美味しいですよ。
◆執筆者:河谷彰子氏
管理栄養士
(公財)日本ラグビーフットボール協会 セブンズ女子代表栄養アドバイザー・サクラフィフティーン女子代表栄養アドバイザー・アカデミー(男女)栄養アドバイザー
慶応義塾大学非常勤講師・上智大学非常勤講師
日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻、筑波大学大学院で体育研究科コーチ学を専攻後、運動指導及び栄養カウンセリング、食サービスの提案を行う、ジュニアユースからトップチームまでのJリーグ選手やラグビー選手への栄養アドバイスを行う。
URL:http://www.kouenirai.com/profile/2448.htm