大人のおやつ目安量は100kcal(執筆者:管理栄養士・体育学修士 河谷彰子氏)

河谷彰子タイトル22

皆さんは、おやつを食べる習慣はありますか?1
食べる習慣があるという方は、何を食べますか?
体力を使う人たちが休憩を兼ねて、少しエネルギー補給できる物を食べるというのが、本来のおやつの目的です。
つまり体力をあまり使わない方々には必要ではないという事になります…。
中には、食べる内容を見直すだけで、何かが変わる!という方もいらっしゃるかもしれませんね。

幼児期は補食として100~200kcalを目安に。

幼児期は1回に食べられる食事量が限られるため、3食では十分な食事量をとりづらくなります。
だからこそ、おやつが食事の一部として大切です。
そのため補食という位置づけで考えると良いでしょう。2
一般的に幼児期のおやつの目安量は1日に必要なエネルギー量(1,300kcal前後)の10~15%と考えられています。(例 朝:350kcal+昼400kcal+おやつ150kcal+夕食400kcal=1300kcal)
子ども達のおやつとして、何を準備しておくか…

一方で、3食を必要な量をしっかり食べる事ができる大人、中でも体力をあまり使わないという方の場合におやつは必要でしょうか?
おやつとして食べた分を無理なく消費出来るエネルギー量を考慮して100kcalとしてみるのも1つかもしれません。
100kcalの運動 : 1kmジョギング・30~40分のウォーキング

子ども達と一緒におやつを食べるのか…
おやつ量が多いと感じたら、少し量を控えてみるのか…。

子供の頃から気を遣ってあげたいおやつ習慣。

“おやつ”というと何を思い浮かべますか?3
思い浮かべる内容が食事の一部になるものであれば良いですよね。
私は“フルーツはデザートの位置づけで”と考えています。
つまり、間食にフルーツというのはいかがでしょうか?
乳製品と合わせても良いですね。フルーツヨーグルト・バナナミルク…

何かの理由で食事が十分にとれずに、お腹が空いているようなら、炭水化物が多い物で、食事の一部になる物だと良いですね。
おにぎり・ホットドッグ・フレンチトースト・蒸しパン・焼き芋…
夕食が遅くなりそうだから、間食をしたいと考えた場合は、夕食の一部として炭水化物を
多く含む物を夕方に食べて、夕食にはおかず+野菜を食べたら良いですよ。

砂糖と油のとり過ぎは、健康に悪影響となります。4
一方で砂糖と油は美味しいという刺激として、脳内でドラッグのような最高に快感な刺激的となり、常習的にとりたいと感じさせてしまいます。
そんな良くない刺激・習慣は、子供達にはなるべく伝えたくないなと感じます。

おやつを習慣的に食べるという方は、ちょっと考えながら食べるだけで、
何かが変わるかもしれませんよ。

 

 


◆執筆者:河谷彰子氏

管理栄養士
(公財)日本ラグビーフットボール協会 セブンズ  アカデミー栄養アドバイザー
慶応義塾大学非常勤講師

日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻、筑波大学大学院で体育研究科コーチ学を専攻後、運動指導及び栄養カウンセリング、食サービスの提案を行う、ジュニアユースからトップチームまでのJリーグ選手やラグビー選手への栄養アドバイスを行う。

URL:http://www.kouenirai.com/profile/2448.htm