海外遠征中、手作り和菓子でも応援したい!

 先日、アスリートチームのスペイン遠征に帯同し、3月末から2週間ご飯を作って参りました。
 大切な試合を前に、緊張感溢れる場面もあるのですが、食事をする場の雰囲気はアットホームでありたいと、食事のバランスを考慮する事は勿論ですが、環境づくりにも努めて参りました。
 私の気持ちは、チームのお母さんです。そして、手作り料理を通じて“私の応援よ届け!”という気持ちです。

・手作りおにぎりに託す、私の思い。
 プロ野球選手のイチローさんが引退されましたが、その会見で、奥様が握ったおにぎりの話が出てきましたね。私にとって選手に作る“おにぎり”は選手への無言のメッセージです。
 “今日の具は、リクエスト通り梅干しよ~”
 “今日も絶好調ね。そのままいつも通りの試合展開にしてきて~”
 “怪我の調子はどう?私のパワーを込めておくからね~”
 数えきれない私の気持ちを込めて、おにぎりを握っています。

 たんぱく質を少しでも多くとりたい時は、手作りサケやツナやチキンフレークを混ぜて。
 味付けご飯が食べたいというリクエストがあれば、チキンライスに。
 おにぎりの代わりに、すりごま入りのおいなりさんを作る事も。
 おにぎりにプラスして、たっぷりの卵を浸したフレンチトーストや、通常の倍量の卵を使用したフルーツ入りホットケーキを作る事もあります。

・季節を感じて欲しいから“よもぎ餅”
 炭水化物を少しでも多くとっておきたい日は、ご飯がすすむおかずと共に、和菓子のデザートを準備します。エネルギー補給&楽しみになればと、選手の顔を思い浮かべながら作ります。
 ある日のデザートには、ホットケーキミックスをレンジでチンしてどら焼きを作りました。
 写真は、城川ファクトリーの“和栗とはちみつのちっちゃい「ようかん」”を入れたどら焼きです。(https://www.shirokawa.jp/kinahaiya/kuri.html
 株式会社 城川ファクトリーの浦田社長、ありがとうございます。選手がとっても喜んでいました!
 今回の遠征は、日本の桜の開花時期だったため、選手は『今年は、お花見が出来るかな~帰国まで、咲いていてくれるかな~』と話していました。
そこで少しでも春を感じて欲しいと思い、ある日の夕食のデザートに、よもぎ餅を作る事にしました。
『海外でよもぎ餅を食べられると思わなかった~』
『春ですね~』
『桜餅も食べたいな~』
『5月と言えば、柏餅ですよね~。次回の遠征では、柏餅を食べたいな~』
『ちまきも食べたい!』
『え、ちまきってデザート?』『私のイメージする“ちまき”はモチ米を三角にした物だけど。』『私の出身地では細長くて、あんこが入っているよ。』
等と、デザートを食べながら、色々な話で随分と盛り上がっていました。
デザート1つで、選手のリフレッシュにつながれば私も嬉しいです。
5月にイギリス遠征があるのですが、その時には、リクエスト通り桜餅と柏餅も作ろうと、密かに準備しています。

 アスリートであろうと、なかろうと、食事は身体のために、とるべき栄養素をとる大切な事ではあります。それと共にリフレッシュにもなり、色々な会話がしやすい大切な場でもあると考えます。その環境づくりにも、配慮したいなと考えてアスリートをサポートしています。